ごあいさつ
理事長 マンゾッティ須美礼
医療法人社団わかさ会南八街病院は、1987年開設されました。
当初56床であった病床は、2000年の新病棟完成に伴い、180床の病床となり、当院開設からほぼ30年の間、多様化する精神科医療需要に応えるべく努力してまいりました。
今後、我が国の精神医療は、世界的潮流である外来・地域ケアを基盤とした体制へと大きく転換してゆくことを目指してゆかなければなりません。
また、児童・思春期から高齢者までのすべての年齢層を対象とした、多様な精神疾患に対してエビデンスに基づいた最良の支援を提供し、急性期を対象とした入院加療から地域の福祉・支援ネットワークへ引き継ぐという医療サービスの提供も責務となります。と同時に、倫理的側面、すなわち精神障害や知的障害いかんに関わらず万人が持つ人権、ひとりひとりの価値観を尊重した、社会参加までの包括的精神科医療の実現を目標として、職員一同真摯に向き合ってまいります。
履 歴:昭和61年 上智大学外国語学部イスパニア語学科卒
平成2年 早稲田大学商学部商学研究科修士課程修了
平成5年 早稲田大学商学部商学研究科博士課程修了
平成17年 イタリア国立モデナ・レッジョエミリア大学医学部卒
平成22年 同大学児童神経精神医学専門課程修了
現在 イタリア発達障害精神医学会理事
著 書:Castellani A, La Malfa G, Manzotti S, Monchieri S, Nardocci F, Ruggerini C ( a cura di):2010.
(共著:「知的障害における精神衛生の推進:学会間コンセンサス」)
Ruggerini C., Vezzosi F., Solmi A., Manzotti S.: Narrative Medicine
in Genetic Sindrome with Intellectual Disability. In A Verri (Ed.),2008.
(共著:「知的障害を伴う遺伝性シンドロームにおけるナラティブ・ベース医療」)